〜オンライン「テーマ勉強会」〜
○二月から三月にかけてオンラインでの「テーマ勉強会」を実施します。
テーマ:「フランクルのロゴセラピー」
- 3回セット:各回一時間。 Zoomによるオンライン・レクチャー
- 日時
1回目:2月20日(土) 20時から21時
2回目:2月26日(金) 20時から21時
3回目:3月 5日(金) 20時から21時
※各回、21:30まで自由質疑の時間をとる予定です。
- 参加費 二千円 (三回セット)
- スタジオ・イベント参加経験のある方、ダンスセラピー・リーダーの方
◇ 解 説 ◇
ヴィクトール・フランクルは、オーストリア・ウィーン大学の精神科医として活躍中、ナチスドイツによってオーストリアが併合され、ユダヤ人強制収容所へと送られました。生死が意味なく訪れる凄惨な環境の中でたまたま生き残ったフランクルは、第二次世界大戦の終了とともにウィーン大学に戻り、強制収容所での経験に基づいて「ロゴセラピー」と呼ぶ新たなアプローチを展開しました。
フロイドの観点が「快への意志」、アドラーの観点が「力への意志」とすると、フランクルは「意味への意志」と位置づけられます。第二次大戦後は「生きる意味」の喪失と復活のために、実存的な「ロゴセラピー」を展開しました。
1990年代には、なぜか日本国内でフランクルへの関心が高まり、戦後すぐに書かれた本が40年後に日本語で出版されるという「フランクル」ブームが起きました(その理由は勉強会でふれます)。
テーマ勉強会では、フランクルの基本的な考え方として「あなたは生きる意味を問うてはいけない」「人は幸せを追求することができない」(コペルニクス的転回、逆説志向)、「生きることの三つの価値」(創造価値、体験価値、態度価値)などについて、以下の著作他を参考に資料を配布して解説いたします。
(順不同:本を準備する必要はありません。)
- 『夜と霧』ユダヤ人強制収容所での体験記。 みすず書房,2002(新版)
- 『ロゴセラピーの臨床 実存心身療法の実際』医歯薬出版(株),1991
- 『死と愛』フランクル著作集2 みすず書房, 1957(初版)
- 『時代精神の病理学』フランクル著作集3 みすず書房, 1961
- 『意味への意志 ロゴセラピイの基礎と適用』ブレーン出版1979
- 『生きる意味を求めて』春秋社,1999
- 『それでも人生にイエスと言う』春秋社,1993
2020年の日本ダンス・セラピー協会年次大会では、フランクルのロゴセラピーに関わる発表をいたしました。(葛西俊治)
参考→ 『ダンスセラピーへの導入エクササイズ」
(フランクルの「生きる意味の三価値」を含む)
※ 「寺子屋_心理学」ブログに、関連する書き込みをしました。
→ 「あんぱんまん…生前葬…直葬…」(葛西: 2/13, 2021)
スタジオでの「身体心理学勉強会」はこれまでに129回実施してきましたが、新型コロナウイルスのため、2020年から休止しています。
なお、2021年の4月から、内容を一新して実施を検討中です。(3/3, 2021)
※北海道の感染・治療状況については
新型コロナウイルスのブログ(葛西)をご覧下さい→ 「寺子屋 心理学」
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