◆参加者による感想 by 吉成候子
「舞踏ダンスメソドに基づくダンスセラピー」
葛西先生のワークでは、体が知っているその人のペース
にまず戻ることから始まるので、
自身の心地よいぺ−スを掴み、そこから意識の持っていき方、動きへと移行する過程で自分との対話、目分を感じることに繋がり、とてもすんなり無理なくやっ
ていけました。
意識の持ち方で変化してくる体、そしてそれに伴う動きの変化、変化することで自分自身の新たな発見へ、また逆からアプローチして体が知っていることを発見
する等、部分的に焦点をあてることで体と心と意識の結ぴつきに気づかせ、統合へと向かう過程の意義深さを体験しました。
今回大会に出て実感したことがあります。それは私達日本人には私達に合ったスペース、表現方法、人との関わり合いとしてのコミューケーションがあるはずだ
ということです。人に合わせるという慣習が出来
上がっている私達は、良くも悪くも非常に繊細であ
り、人の気持を考えすぎる分、自分自身というものが
おざなりになりがちだと常日頃感じます。そして、そ
のことから生まれる抑圧、痛み、偽り、居心地の悪さ
からついには自分自身さえわからなくなり、虚ろになり、自分の中の力強さ、喜びを見失ってしまうことが
よくあります、そんな日常の生活の中で白分自身でい
るため、またしいてはそれが安心感、喜びを通して最終
的には周囲と結びついていく、そのとっかかりとし
てダンスセラピーが有効に人に働きかけうるのではと
考えています。
今後、私達にとって歪み、ひずみを発見し、変化さ
せていく一手段としてダンスセラピーが広く活用され
得る為に、私達自身のペースを大事にし、まず私達自
身の手法で探っていけたらと思います。(吉成候子)
(JADTA News No.51, Page 18, 2001からの引用)
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